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500円の中トロ
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私が独立して1年目のこと、私は月曜日から土曜日まで、通常の税理士業務をして、日曜日は交流会に出かけて人脈作りという日々を送っていました。
息子はまだ小さくて、お父さんと一緒に遊びたい頃です
でも日曜日も家にいない私はなかなか相手をしてやる暇がありません。当時交流会は午後1時頃から始まるものが多かったので、交流会の会場付近まで一緒に行って昼ごはんを一緒に食べて帰らせるという日々を送っていました。
彼はくるくる寿司が好きだったので、何時も回転寿司のお店に行っていたのです。
そこでの出来事です。回転寿司のお店はネタによって100円200円500円1000円と色々な色の皿が回っていたのですが、彼は100円の皿ばかり食べるのです。
そうです、小さいながらに私に気を使っているんです。多分嫁に「お父さん独立したばかりやから、あんまりお金使わせたらあかんで」って言われていたのでしょう。
私は彼に「もっと違う色の皿も食べて良いで」って言うと、彼は「ええねん、これが好きやから」と言います。
息子の気持ちが嬉しいですけど、親としては悲しいですよね。そこで私は「おとうさん、500円の中トロ食べたいねんけど、あかんかな」って言いました。
すると彼は「ええんちゃう、お父さん好きなん食べたら」って言ってくれます。それで私は、500円の中トロの皿を手に取りました。
2個のっているので、そのうち一つを口にします。私は彼に「むっちゃ美味しいわ。一個食べてみ」といって一個残った皿を彼に差し出しました。
すると息子は嬉しそうに手に取り「ほんまや、むっちゃ美味しいなお父さん、口の中で溶けるよな」ってとても嬉しそうでした。(やっぱり他の皿を食べたかったんですよね)
この日以来、日曜日の親子の行動は決まりました。
朝から出かけて、セミナー会場の近くの回転すし屋でお昼を食べます。二人で、100円の皿ばかり食べておなかいっぱいになったら、「仕上げやな」って言って
500円の中トロの皿を取り、二人が一個づつ食べます。二人はこの瞬間がとても幸せでした。
開業当初の懐かしい思い出です。
今ならどの皿も食べることが出来ます。
1000円の皿も大丈夫。でも2人にはルールがあります。それは、おなかいっぱい食べた後、息子は「お父さん、仕上げいこか」と言って、500円の中トロの皿を取ります。
そして、1個ずつ食べて、二人は顔を見合わせ言います。「むっちゃ美味しいな、口の中で溶けるよな!」
私は息子とクルクル寿司へ行くのが大好きです。

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